1.なぜ、おなか周り(腹囲)が診断基準になるの?※いかがでしたか? 2.悪いのは、内蔵脂肪です!・・・脂肪細胞の働きについてメタボリックの診断基準の一つに、腹囲(おへそ周り)を使いますね。 腹囲が、男性は85cm以上・女性90cm以上とされています。
女性の基準が甘いのはなぜでしょう。 お腹(おへその位置)をCT画像で見たとき、内臓脂肪の面積が100cm2以上だと要注意! だとされます。 女性の場合 脂肪は皮下脂肪として付くことが多く 腹囲が大きくても内臓脂肪が少ないことが多い のですが、それに比べて男性の場合は皮下脂肪はほとんどつかず 腹囲が大きいとそれはほとんど 内臓脂肪です。
と言うわけで、上記のように、男性の診断基準のほうが厳しくなっています。 男性の場合BMI値が20台でもメタボリック予備軍の人が結構います。 要注意!
例外として、おすもうさんは太っていても皮下脂肪が多く 内臓脂肪がすくないので健康的な肥満?! と言えます。
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これまで 脂肪細胞は単に体内の余ったエネルギーを蓄える役目だけの細胞だと考えられてきましたが、
それ以外にも大切な役目を担っていると言うことがわかってきました。
脂肪細胞(特に内臓脂肪細胞)はさまざまな生理活性物質(アディポサイトカイン)を放出しています。
このアディポサイトカインには、
血管の柔軟性を保ち動脈硬化を予防する『善玉(アディポネクチン)』と、血栓を作りやすくし動脈硬化
を促進する『悪玉』があります。
正常な状態ではこれらの善玉と悪玉はバランスが保たれていますが、内蔵脂肪が蓄積した状態では善玉の
分泌が減り 悪玉がたくさん分泌されるようになります。
この分泌のバランスが狂うことによって生活習慣病を引き起こし、動脈硬化を進めると考えられています。
この内蔵脂肪は つきやすいのですが、運動などによって割と短期間に落とすことが出来ます。
逆に 皮下脂肪はつきにくいのですが いったん出来てしまうと取りにくいのです。
内蔵脂肪は不必要に多く貯めないよう、日頃から生活の中に適度の運動を取り入れたり食事内容や喫煙・
飲酒などを見直してみましょう。
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